ネットワークに接続

2015年2月13日 - 未分類

iTelepass2を導入する最初のハードルです。ここが上手く行けば、後は、ネット接続で使えます。

iTelepass2の電源を入れて、パソコンやスマホで、WiFiネットワークを検索してください。iTelepass2は起動するまでに1分ほどかかります。itelepass02という名前が出てきますので選択します。でてこなければ、出てくるまで待ってください。でてくるまでに30秒以上かかることがあります。

networkscan

itelepass02が表示されていれば、おめでとうございます。itelepass02を選択して接続します。

Wi-Fiネットワーク”itelepass02″には、WPA2パスワードが必要ですというダイアログがでたら、iTelepass02のrootのパスワードを入力してください。iTelepass02のrootのパスワードは、同封のドキュメントに書いてあります。

メールの添付ファイル

接続が確立するまで、少し時間がかかるかもしれません。

wifiscan2

次に、接続した機器のブラウザに、

http://itelepass02.local

と入力すると、インデックスが表示されます。

index0218

coderのタグをクリックします。また、直接入力では、

https://itelepass02.local:8091

と入力します。ブラウザの仕様上、「セキュリティエラー画面」が表示されますが気にせずにアクセスしましょう!

raspberrypi-coder_08

このサイトを信頼するにチェックしておけば、二度と表示されなくなります。

 

coder1

この画面がでてくれば、パスワードを入力して、Let’s Codeボタンを押して、ログインします。ログインしていないと、iTelepass2のアプリは使えませんので、ご注意ください。

 

ログインが成功すると、アプリがならんだ画面になります。

coder2

赤い四角の、setWiFiをクリックします。

coder3

今、お使いのSSID(WiFiルーターの名前)を入力してパスワードを入れます。間違わないように注意して入力してください。設定ボタンを押せば、WiFiにつながります。パソコンやスマホのWiFi設定を、通常のWiFiルータに戻してください。

これで、WiFiの設定は終了です。ネットワークを切り替える時以外は、もう、この作業をすることはありません。setWiFiは二度と使うことはないでしょう。

 

トラブル対策

Windowsの場合

Windowsでは、ブラウザでアクセスした時に、エラーコード:ERR_CONNECTION_REFUSEDとなることがあります。これは、HOST名が引けていないからです。Bonjourをインストールすることで解決します。Bonjourは、iTuneをインストールすると自動的にインストールされます。

iTuneのダウンロードはここからできます。

 

WiFiにつながらない場合

setWiFiを実行した後で、WiFiルーターからiTelepass02につながらなくなった場合には、再度、最初からやりなおしてみてください。恐らく、Ad-Hocモードで起動しているかと思います。SSIDやパスワードの入力が上手く行っていなかったと思われます。

ここに、shellでconfigure_edisonをする方法を書いていましたが、configure_edisonは、WiFi設定の途中で、Ad-HocからWiFiに切替を行っています。ネットが切り替わるので、shellアプリの通信が途切れてしまって設定できません。shellアプリで設定する場合には、

/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confの設定を書き換えてWiFiにします。その方法を書きます。

shellアプリで設定する方法

shellアプリを起動して、コンソールを開きます。

WiFi設定ファイルを書き換えます。

$ vi /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

viの使い方は、このあたりの記事を参照してください。

最後の行に進むと、

##BEGIN_AUTOGENERATED
network={
ssid=”SSID”
pks=”PASSWD”
key_mgmt=WPA-PSK
eap=TTLS PEAP TLS
}
##END_AUTOGENERATED

の記述があれば、一度、WiFiが自動設定されています。なければ、記述します。SSIDの部分は、利用したいWiFiルータのSSIDです。PASSWDはSSIDのパスワードです。上書き保存します。

WiFiモードに設定します。

$ systemctl enable  wpa_supplicant

次に、Ad-Hocモードを停止します。

$ systemctl disable hostapd

 

再起動します。ACアダプターを差し込み直してください。

再起動後は、WiFiにつながっています。

 

暫定的なsetWiFiのアップデート
このファイルをダウンロードして、ダウンロードしたwifisetファイルを、/home/coder/coder-dist/coder-base/sudo_scriptsにコピーしてください。setWiFiのバグが修正されるはずです。
ファイルをコピーする方法はここを見て下さい。Macなら簡単ですが、Winではアプリのインストールが必要です。
viが使えない方は、shellアプリで、以下のコマンドを投入します。

cp /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf-bak

echo “##BEGIN_AUTOGENERATED” >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo “network={” >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo ” ssid=\”SSID\” ” >>/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo ” psk=\”PASSWD\” ” >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo ” proto=WPA” >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo ” key_mgmt=WPA-PSK” >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo ” pairwise=CCMP” >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo ” auth_alg=OPEN” >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo “}” >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo “##END_AUTOGENERATE” >> /etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf

echo

間違えないようにコピペしてください。

viが使える方は、etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.confを書き換えてください。

 

最後の方法

Ad-HocモードにもiTelepass02がでてなくて、ブラウザで、http://itelepass02.localとタイプしても、何も表示されない場合は、大変、残念なことです。

一度、iTelepass02の電源を入れなおして、再起動してみてください。それでも状況が変わらない場合には、最後の方法があります。

iTelepass02のもう一つのUART端子に、USBケーブルをつないで、パソコンとシリアル通信をしてWiFi設定を行います。

RNDISドライバ(ネットワークインターフェース)が必要です。Macならば、HoRNDIS: USB tethering driver for Mac OS Xから、HoRNDISの最新版をダウンロードしてインストールします。

次に、パソコンの通信ターミナルを起動してください。

例えば、パソコンがMacならば、

$  sudo screen /dev/cu.usbserial-A903BTQC 115200 -L

でつながります。なお、A903BTQCは個別の番号です。このまま入力しても動作しませんのでご注意ください。個別の番号は、ターミナルで、

$ ls /dev/cu.usbserial*

と入力すると表示されます。このページに詳しく書かれていますので、参照してください。

Winでも、Teratermなどのアプリで同じことができます。ここから、FTDIのドライバーをダウンロードしてインストールします。

 

iTelepass02には、rootでログインします。iTelepass2に同封されているパスワードを入力してください。

ログインできたら、

$  configure_edison –wifi

とします。目的のSSIDがでてくるまで、rescanをしてください。多分、2度め辺りからでてくると思います。SSIDを選んで、WiFiのパスワードを入力します。このページの上に書かれているShellで設定のところを参照してください。

これでつながらなかった、なす術がありませんが、おそらく、そんなことは起こらないだろうと思いますが、個別にご相談ください。その際には、WiFiルーターの機種や設定状況などの情報を送ってください。

なお、configure_edison –wifiでWiFiに接続できたら、その後で、WiFiNetを実行してください。そうしないと、再起動した時に、Ad-Hocモードに戻ってしまいます。

 

注意

iTelepass2がネットにつながると、パソコン画面でアラートがでることがあります。これは、iTelepass2の/mnt部分がLiuxフォーマットだからです。決して、初期化しないでください。無視しておいてください。

スクリーンショット 2015-02-21 21.43.37

初期化した場合には、data領域、photo領域、updater領域が消えてしまいます。動作に支障をきたすアプリもでてきます。もし、誤って初期化してしまったばあいには、Shellアプリを起動して、以下のコマンドを入れてください。

$ mkfs.ext4 /dev/disk/by-partlabel/update
$ mount /mnt
$ mkdir /mnt/photo; chmod 777 /mnt/photo
$ mkdir /mnt/data; chmod 777 /mnt/data
$ mkdir /mnt/updaters; chmod 777 /mnt/updaters

手に負えなくなったら、ご相談ください。

 

 

 

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